ロッキン神経痛のブログ

脳みそから出るアレをこぼさずジップロック

スクールカーストは糞、タイムマシーン使って復讐してやりたい。

「将来プロブロガー目指して餓死しろ。」
 
 僕は朝の通勤ラッシュで混み合うバスの中、朝からウェイウェイ楽しそうな高校生達を見てそう呟きました。もちろん彼らは全く悪くありません。この呪詛にも似た言葉は、僕の屈折した青春時代からくるものなのです。
 
 授業中にヤンキーのスクーターが侵入してきたり、頭の弱い女が放課後にコンドームに水を入れて遊んでいるような、偏差値の低~いスラム中学校を卒業した僕は、県内で平均くらいの偏差値の工業高校へと進学しました。いわば高校入学を機に、最底辺の環境から普通の環境に身を移した訳です。しかし、僕はその高校で初めて、恐ろしい程に厳格なスクールカーストに出会ったのでした。
 
 スラム中学校では、あらゆる個性や階級が混じり合いつつ皆が平等でした。価値基準は、面白い奴か、そうでない奴かだけ。しかし、この高校では
 
スポーツ部リア充≒ヤンキー〉〉〉越えられぬ分厚い壁〉〉〉文化部〉〉オタク
 
といった明確なカーストが存在していたのです。ちなみに僕はオタクの上に文化部。この高校ではいわゆるカーストの最底辺に属する存在です。突然格差社会に投げ込まれた僕は、ネット上でだけ見るネタだと思っていた強烈なスクールカーストを目の前にして、完全にうろたえました。カーストが下の人間は見下されて当然、イケてないんだからおもちゃのようにいじられて当然という空気感に恐怖しました。下の者が何を主張しようが、上の者に全否定されるべき、という末期の清王朝もびっくりの儒教の腐ったような思想の共有化。僕は今さら、頭の悪い連中だらけとバカにしていた中学校が恋しくなりました。こんな中二病のオタク野朗すら混ぜこぜに仲良くしてくれたバカな仲間達が懐かしくなりました。そして
 
「おい、マウンテンデュー買ってこいよ」
 
という不思議な呪文を、名も知らぬ新しい級友にかけられ、これからの長い長い三年間を想像して涙したのでした。
 
 いつか、いつかこの恨みはらさでおくべきか。野球部とサッカー部をガス室送りにするために、僕は偉くなってやる。この国の総理大臣になって、孤島で殺し合いをさせてやる。全国の学校内の自販機を全部撤去してやる。そんな強い思いを、とりあえず今はと間接的に自販機にぶつけたら、案外簡単に壊れてさっそく生徒指導されました。
 
 そして革命と処刑を夢見ながら、ただ鬱々とした三年間を耐えきり、長い年月が経ち、心の傷は癒えたはずでした。しかし、プライドとカースト下位のコンプレックスに板ばさみにされてできた歪みは、いつしか僕という存在の一部となっていたようなのです。こうしてふとした瞬間に、罪もない高校生に牙を向こうとする自身が恐ろしくなりました。なかなか思いは消せません。つまらぬ恨みが消えません。何でも買えるアマゾンにも、心の激落ち君は売っていませんでした。