ロッキン神経痛のブログ

脳みそから出るアレをこぼさずジップロック

漫画デビルマンの感想

 最近永井豪先生のデビルマンを初めて読んだ。僕のデビルマンに関しての予備知識は、「映画版が糞を煮詰めて作ったような出来映えらしく、大ゴケした。」程度のもんで、ストーリーは、町でチンピラが引き起こす事件を、主人公がひょんな事から手に入れた変身能力で解決してくヒーローものくらいに思っていた。


 しかし実際に読んでみると、序盤は僕の予想したとおり、ほのぼのとした雰囲気が漂っていた東京の下町が、次第に悪魔と人間、果ては人間と人間で無限に起こる争いの中、ゴリゴリ重要人物と思われていたキャラクターが死にまくる、まさに地獄のような作品だった。世界が滅亡に向けてフルスロットルニトロエンジン噴射でぶっ飛んでいく展開のスピード感と、物語が二転三転を経て想像を絶する場所に着陸する驚きに、読書の手が止まらなくなる。それはまさに天才が描く傑作中の傑作漫画だった。

 

 こういった良い作品に触れた後は、それがどんなジャンルであれ、脳がじんわりと痺れる心地よさがある。そんな心地よい痺れを味わいつつ、余韻を楽しみながらネットでデビルマンについて調べてみた。すると、何とデビルマンには続編とも言える、バイオレンスジャックという作品があるのだという。そして、その漫画のある一コマと思われる下記の画像が掲示板に貼られているのを見て、僕は衝撃を覚えた。

 

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 さっきまで読んでいたデビルマンも大概だけど、飛鳥了牧村美樹が、まさかこんな姿になっているのを数分後に見るとは思わなかった。とにかくこんなもの見せられたら、デビルマンの続きとやらが気になって気になって仕方がない。

 

 結局今、バイオレンスジャックも読んでいるのだけれど、今の所の感想は「やっぱり永井豪、最高に頭おかしい。」といったところだ。


 何となく知ったつもりになっていて、僕の想像と全く違う面を持つ作品って沢山世の中にあるんだろうな、そのもったいなさに気づかず人生を終えたくないなぁと思った。とりあえず、偏見を持たずに今度デビルマンの映画版でも見てみようかなと思っているのだけれど、もし想像通りの出来映えだったらここでぶちまけるのでどうか相手してやってください。