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ロッキン神経痛のブログ

脳みそから出るアレをこぼさずジップロック

美味しいコーヒーを飲んでみたい

 僕は一日3、4杯ほどコーヒーを飲む。大体は職場にある何年経っているかも分からない古いコーヒーメーカーで作ったコーヒーを、砂糖も入れずに飲む。そして湯気を見つめながら毎回思う、「うん、めっちゃ不味い」と。

 

 この不味さは、洗っても落ちない汚れがこびりついたコーヒーメーカーを使っているせいかもしれない。でも思い返してみれば、そもそも僕はコーヒーを飲んで心の底から美味しいと感じたことが今まで一度もないのだ。もちろん砂糖やミルクを入れると、多少飲める味にはなる。けれど、コーヒー本来のあの味を美味しいと思えない。現状僕は、美味しくもない飲み物を、カフェインで脳みそをパキっと覚醒させる為だけに飲んでいる。毎日自問自答しながら不味い飲み物を飲み続ける。単純にこれは不幸だと思った。

 

 もし世の中の人達がコーヒーを、青汁のように不味いけど健康に良いものととらえているなら僕は不幸を感じることもなかっただろう。しかし、現実にコーヒー愛好家は大変多く、町には美味しいコーヒーを煎れると評判のカッフェーがこれでもかと言わんばかりに溢れている。全国の繁華街には、スターバックスが必ずあるし、そこでサブカル女や調子に乗った大学生達(ファッキンスチューデンツ)が、コーヒーと一緒にパサパサのサンドイッチを頬張りながら、昼も夜もマックブックを広げて、へーこらへーこらフェイスブックにしょうもない文章を打ち込んでいる。そう、一般的にコーヒーは美味しくてお洒落な飲み物と認識されているのだ。それなのに僕の味覚ときたら。もしかして僕の口はまだお子ちゃまで、コーヒーを美味しく感じる細胞が未発達なのだろうか。それとも口の中に住んでいる直径3センチの寄生虫が、美味しいコーヒーを代わりに吸収して、ケツから苦い汚水を噴出しているのだろうか。ちくしょう、僕は皆と同じようにコーヒーを美味しく飲んでみたいんだ。

 

 正直言って、僕がコーヒーを飲んでいる理由は、やっぱりカフェインの摂取の為だけではないみたいだ。僕の中には、コーヒーはお洒落で格好いい飲み物というイメージがあって、そのイケてる飲み物をカジュアルに飲めるイケてる人間になりたいと思いがどこかにあるのだろう。きっと僕は、コーヒー愛好家という自分の中ではイケてる人間になって、行きつけの喫茶店でチョビヒゲのマスターに人生訓という名の一方的な価値観を押しつけられ、コーヒー並に苦い笑顔を浮かべてみたいのだ。

 

 僕は今も、この文章を書きながら不味いコーヒーを飲んで胃を悪くしている。今年こそイケてる大人になるため、本当に美味しいと思えるコーヒーと巡り会いたい。そのためになら、黒縁丸メガネに下北で買った古着を着て、マックブック片手に市内の町屋カフェなんかを巡り、インスタグラムでポラロイド風の加工をした、クソ気取った写真を投稿することすらも辞さないし、コーヒーを司る神に供物として山羊10頭すら差し出しても構わない所存である。

 

今週のお題「今年こそは」

 

 

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