ロッキン神経痛のブログ

脳みそから出るアレをこぼさずジップロック

メディアクリエイター達には好きに名乗らせておけばいい

 最近一部のネット界隈の、更にその一部のブログ界隈の大学生が「ブロガーって何かダサいし、イケてる私達に相応しい呼称を作っちゃえ、せーの僕達(私達)メディアクリエイターで~す!」という宣言をしたらしく、そのメディアクリエイター達を取り囲むようにネット亡者達が賛否両論を投げかけているらしい。

 

 そんな面白そうな話題に乗らない手はない。僕もネット亡者の一人として群衆に交じり、早速調子乗ってるメディアクリエイターとやらに石を投げつけてやろうと思い、偏ったバイアスをかけながら界隈の議論を石ころ片手に読んでみたんだけど、なんだか調べるうちに途中でしらけて石ころは捨ててしまった。

 

 どうやらメディアクリエイターと名乗る彼らは、いわゆる“ミニマリスト”のように既存の概念を昇華させた訳でもなく、ネット上に全く新しい概念を生み出したという訳でもない。ただ「ブロガーって呼称を格好良くしたい」という上っ面をよく見せたい気持ちがまずありきで、「呼称を変えるからにはブログを書く以外に色々なんか素敵なことをしていきたいね!各自やっていこうね!」という実にふわっとした、定義以下のものを宣言しているだけのようなのだ。こんなもん好きにやらせておけばいいだろう。各自で気持ちよくなってくれればいい。

 

 そもそものメディアクリエイターという呼称自体が格好良いかどうかについては、僕はマクドナルドのペポパだかブボボだか並にダサいと思うけど、別に使用を止める意味もないし、外野がうるさく否定すべきことじゃないと思う。むしろ真顔でこのへんてこな肩書きを自称する意識高い系が増えたら面白くなりそうなので、じゃんじゃん名乗っていってほしい。

 

 しかし、よく読むとどうやらこの話が大変盛り上がっているのには、単にブログ書くマンたちの呼称をどうすべきか、という一点が問題にされているのではなさそうなのだ。事の発端を探ると、自称メディアクリエイターの大学生がブログで、“メディアクリエイターを否定する奴らは、みんなダサくて頭の固いおっさんだ”となぜか若者VSおっさんという構図を作り上げ、無差別攻撃の大きなバズーカをぶっ放したことに起因しているようだ。そして案の定ブログを書くおっさん含む、普通の判断力のある人達に囲まれた彼のブログは発火炎上。結局いつものように、ネットでバランス感を見誤って炎上した人を、みんなが面白がって見物に来ているというだけの現象だった。

 

 やっぱりインターネットで気持ちよくなるのは難しい、インターネットは全世界に繋がっていることを忘れてはならない、という教訓を僕は得た。それにしてもメディクリ大学生は、炎上という形であれ僕のような末端にもメディアクリエイターというふわっとした概念を知らせることに成功した訳だ。羨ましい。僕もいつか、テキストサイト管理人という、ナウでイケてる呼称を無理矢理ブロガーを指すものとして復活させて、インターネットで気持ちよくなりたいと思った。