ロッキン神経痛のブログ

脳みそから出るアレをこぼさずジップロック

カブドットコム証券のCMを苦虫噛み潰しながら見てる話

 

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 最近テレビで見る稲垣吾郎カブドットコム証券のCM、ああ素晴らしい株の世界~とか自分が負けてるのもあって「そんなお気楽で素晴らしいもんじゃねえよッ!」と思ってしまう。

 

 しかしCMとしては100点だ。今日一日中、僕の脳内で稲垣メンバーが愉快なリズムにのせて逆お姫様抱っこし続けられている。ああ素晴らしい株の世界!生きててよかった!生きてて良かった!ありがとうございますありがとうございます!カブドットコム証券様!ありがとうございますありがとうございます!と真っ暗な部屋で東京都千代田区大手町1丁目3-2経団連会館の方角に向かって礼拝を続けるだけのカブドットコム廃人、それが今日の僕だ。

 

 そう、驚異的中毒性を持つキャッチーなメロディと稲垣メンバーの爽やかな歌声はCMとしては100点だ。100点なのだけど、これをきっかけに口座開設するような層が、崩壊直前のアベノミクス相場に飛び込んでくるのが不憫でならない。

 

 爽やかで楽しいCMとは裏腹に、実際の相場はシビアで大抵の場合恐ろしいものだと僕は知っている。だからか最近証券会社のCMを見る度、その現実とのギャップを感じ、全盛期のサラ金のCMを被せてしまう僕がいる。サラ金全盛期、少年だった僕は消費者金融の意味なんか知らず、耳に残るキャッチーなCMソングを覚えて「ラララ無人君~ラララ無人君~ララララ~」なんて歌いながら学校に登校していたのを覚えている。武富士ダンスなんかも流行してて、バラエティ番組で何度もパロディ化されていたもんだから、皆で休み時間に真似して遊んだりもしたものだ。

 

 しかし、どれだけデコレーションして飾っても所詮はサラ金。ご利用を計画的にしようが、歌おうが踊ろうが、借金は借金だ。別に借金が悪いとは言わないが、CMのイメージと実体はかけ離れているのは誰もが知っているはず。もちろんそれがCMの狙いだろうけどね。

 

 国策のジュニアNISAも始まって、既に証券口座開設を勧めるCM広告もバンバン増える一方だけど、楽観や希望でデコレーションされていない生の相場の恐ろしい部分を知っている人達は、きっと同じようにCMを見る度に複雑な気分になるのではないだろ株を買うならカブドットコム~♪株を売るならカブドットコム~♪