ロッキン神経痛のブログ

脳みそから出るアレをこぼさずジップロック

僕がトイレのウォシュレットを使わない理由

 僕は、ある時からトイレのウォシュレット機能を使わないようにしている。どうでもいいんだけど、ウォシュレットとウォシュレット、どっちか迷って正式名称をググったら、そもそもウォシュレット自体がTOTOの商品名ってことを知って驚いた。アレの正式名称は、温水洗浄便座(ウォッシュエアシート)らしい。しかしNHKの言い回し並に分かりづらい上に、「あーそれ違いますぅ~↑ウォシュレットじゃなくて温水洗浄便座(ウォッシュエアシート)ですぅ~↑」なんてウォシュレットについて指摘してくるのは、どこで知り合っても友達になりたくない奴だろうから、気にせずウォシュレットという言葉をウォシュレットという商品名でなく温水洗浄便座全般を表す言葉として扱い、ここでは全てをウォシュレットとして統一させていただきたいと思うってやかましいわ!


 話を戻すが、僕はウォシュレットを使わない。いや正確には、使いたくても使えなくなってしまった。僕だって昔はみなさんと同じように、水圧を究極まで上げて、上の口からも温水が噴き出すまでおしりを洗いまくるウォシュレッターの一員だったのだがね・・・(遠い目)話は半年前、デパートのトイレで用を済ませた事に遡る。

 

 その日僕がいつものようにビッグベンを終え、ペーパーでから拭きをしていると、隣の個室に人が入った音がしたのだ。その隣に入った彼は、相当急いでいたようで、ベルトをカチャカチャと鳴らしズボンを下ろす音がしたと思うと同時に、ビッグベンのエンジン音をトイレ内に響かせた。それはとんでもない爆音で、もしこの音を打ち消すとしたら通常の乙姫じゃエンジン音に寄り添うハーモニーにしかならないだろうし、YOSAKOIソーランと和太鼓が大音量で流れなきゃこの爆音は打ち消せないだろうな。そしてYOSAKOIソーランは踊る人と見る人との温度差が真夏のコンビニ並に酷いなぁと僕は思い、そして思いながら、洗浄ボタンを押して至福のひとときを味わっていた。が、次の瞬間、隣の彼はとんでもない行動をおこしたのだ。

 

 「ボババッバババ「「ウイーン・・ジャーーーー」」ボバボバババババ」

 

 そう、隣の個室から、ビッグベンのエンジン音と一緒にウォシュレットを作動する音が聞こえてきたのだ。僕は思わず「ビッグベンてめぇ!」と叫びそうになった。隣の彼もとい隣の糞野郎は、ビッグベンもとい大便をひねり出しながらあろうことか洗浄を始めやがったのだ。なぜ拭かずに?なぜ同時に?「んふぅ~」とか気持ちよさそうな声出してんじゃねえ!下水に流すぞ!ウィンウィンノズルを前後に動かしてんじゃねえ!今すぐ止めろ、大便を!


 ウォシュレットのノズルは何人も汚してはいけない聖域なのだ。もしそこに直接お前の汚物をまかれたら、次に使う人間はどうなる?何が悲しくてそいつはお前と間接アスキッスしなくちゃいけないんだ?どうせお前は、ファミレスのドリンクバーで飲めもしない混合ドリンクを作ってはドヤ顔して、無茶ぶりで仲間内でも気の弱そうな奴に飲ませようとする、空気の読めないタイプの人間なんだろ。あれ想像以上に寒いしスベってるからな、お前のいない所でみんなに色々言われてんぞ。というか、まさか今、僕の使っているこのウォシュレットも誰かにこんな使われ方をされた後である可能性があるのか??イヤーッ!!そんなの耐えられない!!


 そのまま僕は怒りとパニックで立ち上がり、パンツとシャツを強烈な水圧でびしょ濡れにした。それからというもの、僕はウォシュレットに疑心暗鬼になり、少なくとも外でウォシュレットを使うことは完全にやめた。そのせいなのか、無念さを表す為なのか、可哀相な僕のおしりは何回かに一度、血の涙を流しながら泣くようになったのだ。

 

 いつか、TOTO人工知能搭載の便座を開発し、聖域を汚す不届き者を自動判別して電気椅子モードに変形させ、即法務大臣の許可を取って死刑執行する便利機能が実装されるまで、僕とおしりの苦悩は続く。