今年の夏、エターナル総書記氏とキューバ現地指導に行った話をしようと思う。
←エターナル総書記
5月中旬、僕はエターナル総書記氏に現地指導への同行を持ちかけられた。7月の半ばから今度はキューバ共和国へ行くんだという。
— エターナル総書記 (@kelog21) April 11, 2015
「米帝との国交回復により資本主義の毒牙にかかる前のキューバ共和国を現地指導したい。」
と 、熱く語る総書記。
(うわあ、米帝ってリアルで言う人初めて見たぁ)
と、ファミレスのドリンクバーを飲みながら思う僕。
以前、トルクメニスタン現地指導にも同行したことのある僕は、そこでの開放感や、脳汁があふれ出るような現地での刺激的な出来事(トラブル)の数々が未だに脳裏に焼きついて離れなかった。
とにかく楽しい事の為なら、両親の腎臓だって闇マーケットにくれてやる事でお馴染みの僕だ。今回も二つ返事で引き受けると、さっそく旅の準備を始めたのだった。
先に断っておくと、僕は非常に心配性だ。
1999年には世界が終ると信じていたから毎日神的な何かにお祈りをしていたし、2000年にはコンピュータが暴走して世界は核の炎に包まれると信じて枕を濡らしていたし、今でも2ちゃんねるで地震の予言スレが立てばスーパーでいつもは買わない2リットルの水を買っちゃうくらいの心配性だ。
石橋を叩いて叩いて壊れるまで何十年でも叩き続け、のちにブリジストンの社長になる予定の僕が、そんな僕が旅の支度をするのだ。旅行会社に組まれたツアーならともかく、全てを自分たちで用意する個人旅行はあらゆるトラブルのリスクがあるに決まっている。世の中そんなに安全ではないと信じているのだ。
僕はその日からあらゆる想定を行い、綿密な準備を重ね、想定出来うる最高の持ち物一式を揃えた。以下はその時にわざわざエクセルに打ち込んで並べた持ち物一覧なので是非見て欲しい。
~~ワクワク!キューバ旅行持ち物一覧~~
42Lバックパック ・・・トランクでは進めない未舗装の道路を想定する
ツーリストカード ・・・キューバの入国に必要
海外保険証書 ・・・同じくキューバの入国に必要
パスポート
財布×2 ・・・日本円と現地通貨に分けて持ち運ぶ為二つ用意
iphone6 ・・・機種変したばかり
電源タップ
コンセント変換プラグ
携帯バッテリー
各種ケーブル
SIMフリー携帯
下着×3枚
靴下×3足
Tシャツ(普通)×2枚
Tシャツ(速乾)×1枚
Gopro Hero4 ・・・旅の動画撮影用
Goproマウント ・・・Goproを胸に取り付けるアクセサリー
一眼レフカメラ
サンダル
虫除けグッズ
日焼け止め
洗濯セット
ジップロック×5
タオル×2
水着
デオドラントボディペーパー
歯ブラシ
味噌汁パック×2 ・・・旅の終盤で効いてくる回復アイテム
ビニール袋
トイレットペーパー ・・・快適なトイレットライフを送る為のマストアイテム
指さし会話帳 ・・・頼れる旅の友、三人目の旅行者
子供へのプレゼント ・・・ジュースやお菓子についてくるおもちゃやミニカー等。
圧縮袋×1枚
既に楽しそうな旅の動画を撮る準備や、現地の子供達へのプレゼントの準備までしている。完全に浮かれているのだ。僕はもういい歳した大人だが、遠足前の小学生のように可愛い奴なのだ。君もそう思わないか?
持ち物を一通りそろえた僕は、次に言語の心配をした。
キューバを含むラテンアメリカの国々は公用語がスペイン語なので、英語が通じない状況が想定される。これは危うい、危うすぎるではないか。
我々日本人はとりあえず笑顔でハイハイ受け答えする癖がある。しかし、もし言葉も通じない所でイカれた現地人にでも囲まれたら、笑顔で適当にハイハイ応対しているうちにカリブ海に浮かぶ魚のエサになり、そのドクロに綺麗なサンゴが生えたり、カクレクマノミなんかが住みかねないではないか。
恐ろしい、さっそくスペイン語の文法や単語を勉強するべきだ。
と、僕は不安をエネルギーに2ヶ月メッチャムーチョ勉強した。
そしてなんやらかんやらしてるうちに出発日がやってきた。
4,500円の激安深夜バスに乗った僕は、後ろの席のおっさんが伸ばす足を頭に乗せながら8時間揺られ、翌朝花の都大都会東京に降り立つと、成田からヒューストン、メキシコを経由してキューバ共和国現地指導へと旅立ったのだ。